2022年11月10日 / 最終更新日時 : 2022年11月9日 a-senda ブログ 三島霜川(みしま・そうせん 1876-1934)のこと いつもの書店で、沢山の文庫の棚の間を回遊していたその日、文庫本の小説の群れを、ぼんやり眺めていました。文豪の古典を追い出すような勢いで、新進作家の小説が並んでいます。私はあまり小説を読まないので、流行に乗り遅れているな […]
2022年10月10日 / 最終更新日時 : 2022年10月14日 a-senda ブログ 石川九楊さんと、河東碧梧桐と立山 だいぶ前、いつもの書店の書道コーナーで、書家の石川九楊(いしかわ・きゅうよう 1945-)さんの作品集「石川九楊 源氏物語五十五帖」を見たときは、びっくりしました。 書棚に居並ぶお手本帳などとは全く異なり、学校教育の […]
2022年9月10日 / 最終更新日時 : 2022年9月9日 a-senda ブログ 民藝運動のドナルド・リーチと、西崎一郎さん 戦前から、民藝運動という芸術運動があります。 もともとからの伝統的な芸術、美術と言われてきたものではなく、庶民の普段の生活の中で使われてきた雑器等に、『美』を見出し重視し、日本の中で大きなムーブメントになっている芸術 […]
2022年8月10日 / 最終更新日時 : 2022年8月14日 a-senda ブログ 逃げ出した売薬さん いつもの書店で、岩波文庫の書棚を見ていました。ジャンルが赤や白など帯の色で分かれている書棚を、左から右へ、上から下へと、何度も往復して眺めているうちに目に入ったのが「アイヌ神謡集」。なんとなく購入しました。 ■ あ […]
2022年7月10日 / 最終更新日時 : 2022年7月10日 a-senda ブログ 「竹取物語」、山田孝雄博士、そして越中ノ国富山人の佐脇大彦主とは? いつもの書店で岩波文庫の書棚を見ていたら、薄っぺらな1冊がありました。全体で94ページです。本文は第56ページまで、残りは補注や付録、解説です。 あまりにも薄くて、カバーの背表紙に折り目がつかず、斜に構えて居直ってい […]
2022年6月10日 / 最終更新日時 : 2022年6月9日 a-senda ブログ 丸山眞男さん『日本の思想』のタコツボと、曲学阿世 久しぶりに岩波新書の「日本の思想」(丸山眞男著)を、手にしました。 というと、愛読書を再び開いたような印象ですが、実のところ、過去に読みこなせなかったので、新しく買い直しただけのことです。 私が二十歳の頃、近代日本 […]
2022年5月11日 / 最終更新日時 : 2022年5月11日 a-senda ブログ 吉村昭さんと「蟹の縦ばい」、レストランのソース いつもの書店で、文庫本の棚を見ていたら吉村昭さん(1927-2006)の「蟹の縦ばい」という随筆集が目に入り、即、購入しました。 吉村さんには、黒部川の発電所をテーマにした「高熱隧道」という小説があります。そして、 […]
2022年4月10日 / 最終更新日時 : 2022年4月10日 a-senda ブログ 坪内祐三さん、永井荷風『下谷叢話』、そして成瀬哲生さんのこと 今年の1月のブログを書き終えて、種本にしたコラム集「文庫本千秋楽」の読み残しに目を通していたら、著者の坪内祐三さんが、西暦2000年の文庫本の新刊について、次のようにお書きでした。 粒揃いと言えば、何と言っても凄かっ […]
2022年3月10日 / 最終更新日時 : 2022年3月8日 a-senda ブログ 「阿房列車」と内田百閒と、素琴こと志田義秀さんのこと 数年前に鬼籍に入った年上の知人Eさんのことを、最近になって、なんとなく思い出すことがあります。鉄道マニアのEさんの愛読書は、内田百閒(1889-1971)の「阿房列車」シリーズで、熱心に話してくれました。 そんなこと […]