2022年5月11日 / 最終更新日時 : 2022年5月11日 a-senda ブログ 吉村昭さんと「蟹の縦ばい」、レストランのソース いつもの書店で、文庫本の棚を見ていたら吉村昭さん(1927-2006)の「蟹の縦ばい」という随筆集が目に入り、即、購入しました。 吉村さんには、黒部川の発電所をテーマにした「高熱隧道」という小説があります。そして、 […]
2022年4月10日 / 最終更新日時 : 2022年4月10日 a-senda ブログ 坪内祐三さん、永井荷風『下谷叢話』、そして成瀬哲生さんのこと 今年の1月のブログを書き終えて、種本にしたコラム集「文庫本千秋楽」の読み残しに目を通していたら、著者の坪内祐三さんが、西暦2000年の文庫本の新刊について、次のようにお書きでした。 粒揃いと言えば、何と言っても凄かっ […]
2022年3月10日 / 最終更新日時 : 2022年3月8日 a-senda ブログ 「阿房列車」と内田百閒と、素琴こと志田義秀さんのこと 数年前に鬼籍に入った年上の知人Eさんのことを、最近になって、なんとなく思い出すことがあります。鉄道マニアのEさんの愛読書は、内田百閒(1889-1971)の「阿房列車」シリーズで、熱心に話してくれました。 そんなこと […]
2022年2月10日 / 最終更新日時 : 2022年2月10日 a-senda ブログ 1300年前、単身赴任の部下の浮気、それを諫める大伴家持 昨年の年の暮れのことです。寝そべってミカンを食べながら、買ったばかりの『週刊新潮』の新年特大号を開いたら、次のような見出しの特集記事が出てきました。 ちょっと姿勢をただしてしまいました。見出しには、面白くタメにな […]
2022年1月10日 / 最終更新日時 : 2022年1月12日 a-senda ブログ 坪内祐三さんと、『万葉集』の「巻第18」のホトトギス、そして正月 いつもの書店に出かけ、坪内祐三(1958-2020)さんの著書を買ってきました。『文庫本千秋楽』(本の雑誌社)です。その中のコラムに、岩波文庫で86年ぶりの新版の『万葉集』が全5巻完結したことを取り上げたものがありまし […]
2021年12月10日 / 最終更新日時 : 2021年12月10日 a-senda ブログ 「我が北陸の中枢に 国の鎮と峙てる」旧制の富山中学校のこと 散らかった書籍を片付けていて、文庫本が崩れ落ちました。そのうちの一冊が『美しい日本語』という本で、著者は、国語学者の金田一春彦(1913-2004)さんでした。 この文庫には付箋が1枚貼ってありましたが、その項目に […]
2021年11月10日 / 最終更新日時 : 2021年11月10日 a-senda ブログ 團伊玖磨さんと、佐々成政「黒百合伝説」の謎 週刊誌の山を整理していたら、ほとんど手つかずの文庫本が出てきました。『パイプのけむり選集 話』(團伊玖磨著)です。この文庫本には、團(1924-2001)さんの当初の単行本のA5変形判がもつ情緒がなくて、読まずに放って […]
2021年10月11日 / 最終更新日時 : 2021年10月12日 a-senda ブログ 富山大学附属図書館と米国人コメディアン ボブ・ホープ 拙稿「富山と、戦時下のジャズ」(2021年3月)を読んでくれた知人がいます。 彼は、ポピュラー音楽を独自に編曲し、人前でギターのソロ演奏をしている人です。音楽について関心が高く、時折会うと話してくれる彼の音楽知識に、 […]
2021年9月10日 / 最終更新日時 : 2021年9月11日 a-senda ブログ 歌川広重と、浮世絵の富山船橋 コンビニで購入した最近の『週刊文春』(2021年6月24日号)の書評欄「私の読書日記」の週替わり担当は、フランス文学者鹿島茂さんでした。取り上げてあったのは、『広重の浮世絵と地形で読み解く 江戸の秘密』(竹村公太郎著) […]
2021年8月10日 / 最終更新日時 : 2021年8月15日 a-senda ブログ 吉本隆明さん 『共同幻想論』と、戦争の夏の日 私が学生の頃、『共同幻想論』が評判でした。日本の戦後思想に大きな影響を与えた吉本隆明(1924-2012)さんの代表的な著作です。当時私は下宿の友人から借りて読みましたが、2~3ページ読んで止めました。全く歯が立ちませ […]